昨日見た『ジハード』の主人公は、その国でしか育っていない移民2世なのに、見た目や名前、宗教が「ヨーロッパ」的でないことから、差別主義者から「国へ帰れ」と言われたり、日々の些細な、けれど決定的に白人とは扱いが違うことに、自分にとって「故郷」とはどこなのか、自身のアイデンティティのゆらぎ、社会での寄る辺なさから、ISへ加わるんだけど、今日職場で名前が一目で日本人ではない学生に、とある人が「英語の資料もありますよ」と言ったのが耳に入ったときに、ハッとしたんだよね。その学生は笑顔で「日本語のがいいです」と答えた。その発音から、もしかして日本で生まれ育った人かもしれないとわたしは思った。もしわたしの邪推が本当だとしたら、この人はこの国であと何回「外国人」として扱われるのだろう?と考えてしまった。