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あらゆる人が認めている意見がないからって"普遍的な見方や考え方の存在を否定する立場"が支配的であるかはまた別のことじゃないの?
"ここでは、「相対主義」――すなわち普遍的な見方や考え方の存在を否定する立場――が現代の哲学を支配しており、そのために哲学は「死に瀕している」とされる。この現状認識は、〈哲学の瀕死〉という価値判断を除けば、相当に正しいと言える。じっさい現在、例えば哲学業界においては、あらゆるひとが認めている「普遍的な」意見など存在しない。むしろ、言ってみれば、個別的な見方や考え方が「乱立」している。"
[「普遍認識」と「相対主義」――竹田青嗣『新・哲学入門』（講談社現代新書、2022年）の批判的考察｜山口尚｜note https://note.com/free_will/n/n663e72e0d93d ]