勤勉さを尊ぶプロテスタントと資本主義の共通性は,マックス・ウェーバーが指摘しているわけなんだけど(「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」岩波文庫),これキリスト教社会を分析したものだから,他の国でどうなるかは述べていないんだよね。
でだ,ここから先は,あたしの個人的な見解だけど,勤勉さを尊ぶのは,農村文化じゃないかと思っている。漁村はそこまで勤勉さを尊んではいないし,都市は農村文化から逃れたもので生まれたというのは,元は羽仁五郎あたりの指摘なんだけど,彼はヨーロッパの都市について論考したにもかかわらず,日本にもあてはまる話だと理解している。