佐々木将人 SASAKIMasatoHKD@lufimianet.jp

より厳格に言うと，刑罰として金銭的な負担を課せられるものが「罰金」と「科料」で（この2つは主に金額の違い），刑罰ではないんだけど，ある種の違反に対して金銭的な制裁を加えるのが過料。で，行政罰って考えるのが危険なのは，実は，民事訴訟の中で正当な事由がないのに証言を拒否したり，法廷等の秩序維持に関する法律違反（英米法の法廷侮辱に近いもの）があると，これは裁判所が「過料」にできるし，国の行政機関が法の規定で過料を科す場合には裁判所を通すことになっているんですよ。一方地方自治体の過料は地方自治体自身が自ら執行できる。でも，証言拒否や法廷侮辱（ってあえて書いちゃうけど，というのは証言拒否は法廷侮辱だもん）が「行政罰」かというと，ちょっと違うんじゃないの？ってところからなんです。（国の行政機関が裁判所通すのはこれは行政罰と言っていいけど。）