現実的な話というか、現在の技術的な話になるけど、細菌とウイルスでは薬を作る時の難易度がそもそも違うのですね。
細菌は自身の力で基本的には生存に必要な全てを賄うことができる生物です。
故に人間とは構造や仕組み的に異なる部分が多くあるのでそこをうまく叩ける薬が作れれば人間に害は少なく細菌を殺せる薬というのは作ることが出来ます。最もこれでもかなり大変ですが。
しかしウイルスはそうではありません。ウイルスは宿主ここでは話しをわかりやすくするために人間を想定しますが、人間の身体の機能を借用して自身の生存を確保します。故にウイルスに対する薬を作ろうとすると、人間の身体機能の何処かを叩くしか基本的には方法がありません。故に良い薬ができたと思っても実際に人の体で試してみるととんでもない副作用が出て開発中止となることが非常に多いのです。