Motorolaの68000はIntel 8086のように68010で組み込みコントローラへのトライ、68020でMMUの限定的なサポート (286とは違いコプロセッサによるもの) (と命令キャッシュの搭載、外部バスの32ビット化)、68030では現在主流のページ方式MMUの内蔵 (とデータキャッシュの搭載)、68040ではまともなL1キャッシュの搭載、FPUの統合と順調に(?)進化していった。しかしながらその後が続かなかった。Intel 486DXは1989年の登場以来、2年おきくらいに逓倍回路を内蔵・進化させていったが68系にはそんな物などなかった。なかったのである。Apple自身はIBMとOpenPower Environmentと称してAppleのUNIXであるA/UXとIBMのAIXを一緒にするとかユカイなことを言っていたので、68系を継続採用する気があったとはまあ思えないが、1994年にようやっと登場した、Pentium同様に多命令同時実行に対応したラスト68・68060は極々限られた採用例の下、68という名前の幕を閉じるのだった (まだだ、まだCPU32は終わらんよ!)