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(自称)(日本内科学会認定)ブラッド・ピット兼ポケモンGoトレーナー・医畜(総合内科・周術期内科・総合診療科・ER・ICU・CCU・HCU・ICD・PCT)兼セレブ(自治体認定済)兼某大学非常勤講師、FJSIM。主な訳書に「データ匿名化手法」「実践バイオインフォマティクス」など。 開示すべきCOIはありません(キリッ
https://mstdn.jp/@Matanuki:hyuki: 「展望台にのぼる」ことと、若いころの悩みの解決
「展望台に登る」という活動を毎月行っています。
展望台に登るといっても、実際の展望台の話ではありません。数ヶ月や数年の長い単位で自分の活動を俯瞰することを「展望台に登る」という比喩的な表現にしているのです。
内容はesaを使って毎月記録しています。大体は、先月の記録を複製してそれを読み返しながら、今月の自分の考えを書き加えたりする進め方にしています。
先月は少しバタバタしていたので、スキップしてしまいましたが、ちょうど昨年の今頃からこの「展望台に登る」活動を始めたようです。このような、月単位の記録はesaに向いていますね。
私の場合は、メインの仕事が本を書くことなので、どんな本を書いていきたいかについての考察を記録しています。
とは言うものの、かなりの部分は「取らぬ狸の皮算用」みたいなところもあります。すなわち、「こんな本が書けたらいいな」という願望レベルのこともたくさんメモしています。
やはり、具体的な作業や勉強が進むのは、具体的なプランが進んでおおよその締め切りが決まったあたりからですね。
いや、厳密に言えば、締め切りはあまり関係がないかもしれません。そうではなくて、自分の覚悟というか、「よし、これをやる」という決意が大事です。
もちろん、勉強や執筆の習慣を継続するには、決意だけではダメで、具体的な時間の確保や仕組みを作ることが大切になりますが、それはそれとして、最初には必ず「よし、これをやる」という決意もまた必要になるようですね。
毎日の活動は、大体パターンが決まっているので、日々の「作業ログ」に淡々と実績を書いていけばいいのですけれど、長期的なプランニングになるとあまりそうはいかないようです。そこで月に一回「展望台に登る」のです。
そこでのポイントは、もちろん、現在の視点から未来を俯瞰するところにありますけれど、それだけではありません。過去に自分が描いてきた記録を読み返すこともまた大事です。読み返すと、自分がやろうと考えていたけれど、現在ではすっかり忘れてしまったことや、自分がプランしてきたことがどのように達成されたか(あるいは達成されなかったか)をざっくりと捉えることができるからです。
そのような振り返りと俯瞰を行うことは、自分の心を健康に保つ上でも大切です。それは、自分が各瞬間だけに生きているのではなくて、時間の流れの中で生きていることを体験することになるからです。
このことは、若い時代に自分が悩んでいたことの解決の姿の1つともいえます。
過去に悩んでいたときには(20代の頃ですが)、「自分は毎日何をやっているんだろうか)という思いがありました。「生きることに対する手ごたえを求める」とでも言うのでしょうか。
そのときの表現を借りるなら、「昨日やっていて、今日やって、明日もやっている何か」を求めていたといえます。ここで求めているものは、それから数十年経った現在、自分が自分に対して与えているもの(もしくは、神さまが私に与えてくださっているもの)にかなり近いように思います。
感謝なことですね。